地獄絵図

師走、といえば忘年会の季節ですね。
街中では飲めや騒げや歌えやの楽しい催し物の末、K.Oされている人がたくさんいることだろう。


今日はバイト。
いたずらにコピーをとるのみで仕事なんてろくにしていない。そのコピーも講義のテキストを買うのは嫌だからと図書館で借りたものを240ページコピー。
両面印刷だし縮小分割してるんで資源には優しくしてますね。
横領という噂を聞かなくもないが、まぁいいでしょう。


さて、帰りの電車。
銀座からメトロに乗って渋谷まで行き、渋谷からは井の頭線で家のある高井戸まで。これが相当にしんどいのです。
電車に乗ってる時間は両方合わせて30分程度なのだけど、通る場所がよろしくない。
まずサラリーマンの天国、新橋。
銀座線の新橋〜赤坂見附間は激しく臭い。加齢齢臭よろしく酒臭くもあり、この時期は忘年会で臭さもおっさん達の元気も倍増。
さらに若者の街、渋谷。
ここから乗ってくる人たちがまた臭い。そして今日は電車の中でゲロ吐く人間までいる始末。この吐き方はちょっとウケて、自然を装っているものの半開きの中からゲロをタラタラ流してると。
口からでた汚物は重力に従い顎へ流れ、マフラーをつたい、スラックスの折り目に沿って床まで滴り落ちる。


周りに迷惑をかけない吐き方とはこういうものなんだろうねきっと。目の前とそのごく周辺を除く大多数の人は吐いていることに気付いてもいなかったよ。


そういえば急行から各駅停車に乗り換える永福町のホームにもゲロの池ができていた。
それを踏んだらしいオジサンは、華麗なステップで靴の裏に付いたゲロを床にこすりつけようと躍起になって。ホームで足の裏をすりすり、電車に乗っても足をすりすり。ここまで来ると、ゲロを吐いた人よりも、このおじさんの方が迷惑やね。
見た目的も鬱陶しいし、自分の足のゲロを色々なところに散らかしているわけだろ。その動きの激しさに、理由を知らない人は変質者だ!と白い目で見るわけですよ。あぁかわいそう。


まぁ酩酊者は師走の風物詩ですね。
数日前の日経一面春秋に、警察には泥酔した人を保護するブタ箱らしきものが用意されているということが書いてあった。バブルの崩壊で利用者は減っていたものの、ここ数年はその数が反転しているんだと。
ほんとに景気拡大?なんて議論があるが、こんなところに景気回復の好例が。
机上の論理や理論を使っての景気分析なんかより、こういう実例見たほうが景気は分かりやすいんじゃない?確かタクシーの運転手とかに聞き取り調査をして実感する景気の良し悪しを表す指数があったと思うが、構造的に賃金の少なくなる運ちゃんを調査対象にしてどうするんだろうね。


まぁ一つだけ言うと、俺の財政は不況真っ只中にあるといっても過言ではないよ。バイト先のボーナスも微々たるものだったし。