ツーリング四日目(晴れ)

いよいよ屋久島だー。ホント昔から行きたくて行きたくてしょうがない場所だっただけに上陸したときの感慨もひとしお。
でも、予想してたよりはるかに栄えてることにちょっと幻滅。俺の中では杉だらけの超田舎でマジもののけの世界だと思ってたから。やっぱり世界遺産とかになると観光客も多いんだろーね。

とにかく屋久島といえば杉。つーことでバイクでいける唯一の有名杉‘紀元杉’へ。
これが超でっかいんだな。普通に圧倒された。もうほとんど生きていないらしいんだけど、まとったオーラが半端じゃない。
惜しむらくは観光バスが数台きてて、その乗客がすっげーうざかったこと。
屋久島みたいな自然あふれるところにきて、ガヤガヤされたらたまったもんじゃない。しかもバスから降りてきてソッコー紀元杉のまん前で立ションしだすオヤジまでいる始末。

大体、あんな大人数で回る旅行の何が楽しんだろう。好きなところに好きなだけいられないし、最初から決められたルートをいくだけだから、予定も自由にたてらんないし。
俺は年をとってもぜってーツアー旅行なんてしないね。あのおっちゃんみてそう決めた。


紀元杉の後はトローテの滝(標準語で轟く滝)を見、それから海中温泉へ。
この温泉、干潮の時に海から出現するという野性味あふれる温泉。しかも混浴、下着・水着禁止だからちょっとムフフなことも考えつつ。
行ってみると、いるじゃないですかおなごが。しかしきゃつらは足だけつかってるという状況。そんな中途半端なことすなー!と強気に出れるわけもなく、こっちは真っ裸にとはさすがになれないし露出狂の気もないですから。おとなしく挨拶だけして退却。


テントをはって、飯を食らい、焼酎のみ始めたらもう風呂のことなんか忘れてた。
やっぱり大自然の中で飲むのはすばらしい。街灯はないけど、月明かりで十分だし、星もめっちゃいっぱい見えるし。空はでかいし、海はずっと向こうまで続いてるし。ホントに癒されるし、酒ではなくて自然に酔うよ。
こーいうのって普段東京にいると絶対に味わえないし、それを求めて走るってのがツーリングの醍醐味のひとつ。


いやー今日はおなかいっぱいですから。


明日、この島から俺だけ去らなければならないというのがマジで残念。コレ以上旅してると怒る方がいらっしゃるし、就職活動もあるからもう限界。


絶対、もう一度きてやる。まだ、屋久島の魅力の半分も堪能してないし。