sad vacation

失踪、死、出自、幼少期の記憶、言葉の壁、障害者と健常者。
色々あるが、その全ては人間の関係性の中でのこと。


どんなに画策しても
どんなに考えても
どんな自分になりたいと思っても


結局、自分は手のひらで踊らされているだけ。


そんな物悲しさを、ここの映画からは感じた。


作者がどのような意図をこめているのかは分からないけど、
タイトル通り、映画の中はひどく悲しい。




だけど、こういう映画だからこそ得られる元気もあるのだね。
反面教師とまでは言わないけれど、
手のひらで踊るのならば、その間は自由に踊りたい。
行き着くところが同じならば、今生きている時間を大事にしたい。


無為や無駄な行為なんてなく、その全ては今の自分に必要なもの。
仕事も同じ。遊びも同じ。浪費も同じ。
今やらなきゃもったいない。


取り返しのつかない今の一秒。
納得するために、満足するために。
プツンと糸のきれない程度の必死さ。


それを求めて生きていきたい。
そんな思いにさせられた。